Sometime log

解離性障害と向き合う生活

わからない

父の退院が決まった。
先週は数時間の一時帰宅があった。
4ヶ月近く不在だった父の帰宅…
嬉しさよりも不思議な感じだった。
迎えに行った時は嬉しかったが
帰宅した途端になんだか…
暗い気分に…


リハビリやこれからの回復に対して
転院直後はやる気に満ちていた父も
今はやる気を失っているように見受けられた。
お昼を家で食べたけど美味しいとも言わないし笑顔も無い。
こんな仏頂面の動けない爺さんが家にずっといる状況、
母は耐えれるのだろうか…
ただただ不安。


正直に言えば私は母のことが苦手だ
嫌いじゃないけど苦手だ(と言い聞かせている)
(嫌いと思うとつらすぎるので)

でも、面倒くさいと感じることでも
私に出来ることは出来る限りしてあげたい。
これは素直な気持ち。


母は口は達者だが脆い。
気持ちの面でとてもとても弱い人。
口ではポジティブと感謝の言葉を発するも
言葉の端々に不安と恐れと怒りがこもる。
軸はブレるし根暗でしつこい。
容姿コンプレックスと
愛情コンプレックスがひどい。

なんとか明るい考え方にしてあげたい。
私がそうであるように
母も気分転換や気持ちの持ちようを少し変える事で
だいぶ生きやすくなる人なんじゃないかと思っている。
私ができることは僅かだと自覚してる。


母の為に、というよりは自分のために。
私が後悔しないために。


「二人でこっちに帰ってこないのか?」
父に言われた。
ハッとした。困った。


そもそも彼に散々小言を言って
一方的に怒って可愛がるなんて事も無かった癖に
地元を捨ててまで知らない土地に
こんな家に婿に入る訳が無い。
虫が良過ぎる。
とは言えず。

でも期待を持たせる訳にいかない。
「うん、できないよ…。
彼も仕事頑張ってるし私も仕事あるし。難しいね…」
これが精一杯。

明らかにしょんぼりする父に対して
罪悪感を感じながら週末を過ごした。
罪悪感をどれだけ私は感じればいいのだろう。
どうすればうまくいくのだろう。
分からないまま。


病院に戻った次の日
お見舞いに行って手紙を渡した。
渡さない方が良かったかな…
もうよく分からない。